現在脳卒中は各国で西洋医学、東洋医学を問わず、その治療と予防について日々研究が進められています。近年、東洋医学は脳卒中治療において良好な成績を収め、注目されています。 |
じつは東洋医学は長期間にわたり脳卒中に対して経験を積んできたのです。歴代の中医学薬物文献資料には脳卒中治療と予防に関する貴重な記述が残され、その治療方法にも改革と進歩が見られます。そしてそれは、脳卒中の発病率、病後の障害残存率や死亡率を下げるために生かされています。 |
また、脳卒中の死亡率は以前に比べ半分以下に減少しましたが、やはり予防が重要課題であるといわれています。そして、科学技術が向上するなかで、人々の自然を求める心が呼び戻されてもいます。そこで東洋医学における薬草が着目されたのです。薬草は「植物医学」、あるいは「補助的医療」として臨床に用いている国もあるのです。 |
西洋医学の薬品は化学構造が単純で、長期間服用すると耐性が生じたり、服用を止められなくなってしまうものもあります。しかし、薬草の治療効果は化学合成による製薬と比べて決して劣ることはなく、副作用も少ないのです。 |