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いま、なぜ漢方が見直されているのか

■ 漢方とは何か

そもそも漢方とは、2000年以上前から発達した中国の伝統医学で、紀元前後の漢の時代に『傷寒論』という古典的な医学書が完成し、集大成されました。日本には奈良時代の6世紀ごろに伝来して、日本流の体系化が進み、後に江戸時代のころ医師の間で「漢方」と呼ばれるようになりました。漢方は民間療法と違い、漢方理論、漢方医学に基づき、発達してきた長い歴史と伝統をもつ医療です。そして、病気や症状に効く「生薬」を組み合わせ、処方されたものが「漢方薬」なのです。

生薬
「生薬」とは薬用する目的で自然界の植物、動物、鉱物などの一部を乾燥させたり、加工されたもので、多くは植物が用いられ、「薬草」というのがこれです。

漢方医学は中国では「中医学」と呼ばれており、その処方は何千とあります。中医学では数々の医学書に記載されている処方が、現在でも大学病院などでも用いられています。

漢方薬は何種類かの多種多様な成分を含んでいる生薬を処方(配合)することで、作用します。単体で劇的な効果のあるペニシリンのような漢方薬は少なく、身体に穏やかに作用していくのが漢方薬の特徴です。アヘンから生成されるモルヒネのように劇的に作用するものは例外といえます。

漢方薬は処方によって効果に差が出るというのが特徴で、漢方の名医というのは各々の症状、病気に対する診立て、“処方の名人”ということになります。生薬の処方・配合、つまり組み合わせというのは不思議なもので、たとえば効能、効果の相反する2つの生薬を1対1で配合した場合、他の生薬を加えた場合などで微妙に効果に差が生じ、劇的に効果が高まることもあります。

ただし漢方薬は多くの場合、長い経験と臨床のもとに処方・配合が決められているのです。有名な「葛根湯」は、葛の根を主材として麻黄、生姜、大棗、桂皮、芍薬、甘草などの生薬を配合・処方し、効果が生じます。現在でも用いられている配合・処方は、先に紹介した2000年前に張仲景が著した『傷寒論』の中で1000種以上も残っているのです。まさに漢方薬の長い歴史を思わざるを得ません。

■ 漢方が見直され、注目されている理由

医師 医学、科学の進歩はめざましいものがあり、これまでは絶対に治らなかった病気も治るようになりました。けれども現在、古くさいと思われてきた漢方薬が見直され、注目されています。なぜ「漢方」が注目されているのでしょう。

まず、西洋医学と漢方医学の「考え方」の違いですが、根本的な相違は、「病気に対する認識の違い」といえます。一言でいえば、西洋医学は「局所」を見る医療、漢方医学は「全体」を見る医療です。
西洋医療は科学的に基づいた立場から病気という「局所」を分類し、分析、検査を行い、原因を調べ、病名を決定した上で治療を行います。極端にいえば、病名が決まらないと「原因不明」として治療ができないこともあります。

漢方医学は、身体全体を大きな有機体として捉え、一つひとつの臓器や組織は、独立したものでなく、連絡を取り合いながら機能しているという考え方で成り立っています。病気を漢方医学では、全身のバランスが崩れて起こるものとしますので、先ず身体全体を総合的に判断し、身体全体の歪みを正し、病気に対する免疫力を高め、自然治癒力、自己治癒力を引き出して病気を治していきます。

ただし、西洋医学にも漢方医学にも指摘されている点があります。西洋医学の治療では、薬を処方することで病気を治したり、病巣を外科的に取り除けますが、副作用・術後の回復に問題が残ります。漢方医学はクオリティー・オブ・ライフ(生命の質)を高めて、普段通りの生活を大切にしながら治療することで、何千年も病気を治してきたという点から「臨床・経験医学」ともいわれますが、科学的でない、考え方も医学的でないと否定されることがあります。

西洋医療も漢方医療も、それぞれすばらしい長所があり、西洋医療の得意な分野、漢方医療の得意な分野というのがあります。西洋医学では解明されていない病気や完治の難しい病気に、漢方医療が効果を発揮するケースが多くなっていることが、漢方が見直されている理由の一つといえましょう。

西洋医学の抱えている問題が限界、壁につき当たり、新しい医療を捜がし求めた結果として、漢方が注目されてきたのでしょう。多くの漢方薬が西洋医療の中で取り入れられています。アメリカでは代替医学局が設立され、漢方をはじめとする西洋医療以外のさまざまな療法の研究が活発になっているのです。

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