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高脂血症の治療法
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高脂血症の治療は、生活改善、運動療法、食事療法、薬物療法の4つの方法を組み合わせて行います。 |
まず生活の改善、運動療法、食事療法を行ってみて、十分な効果が上がらなければ薬物療法を追加するというのが原則です。また、喫煙、肥満、糖尿病などは、高脂血症を促進する危険因子です。とくにこれらの危険因子がある人は、早めに治療を開始しましょう。 |
生活の改善
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- 精神的・肉体的ストレスは、コレステロール値を上昇させます。できるだけストレスを避けるようにし、趣味を持つなどして、ストレス解消を心がけましょう。
- 喫煙はHDLコレステロール(善玉コレステロール)を低下させます。禁煙や節煙が必要です。
- 運動不足や肥満はトリグラセイド(中性脂肪)を上昇させ、HDLコレステロールを低下させます。
- 生活スタイルが変わらない限り高脂血症は治りませんので、自分の生活習慣を見直すことが高脂血症治療につながります。
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運動療法
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運動不足がトリグラセイドを増やすのは、消費されるエネルギーが少ないために、糖質などのエネルギー源がトリグラセイドに変えられて体内に蓄積されるからです。身体を動かし、大きな筋肉を使う運動を増やすと、トリグラセイドの中の脂肪酸がエネルギー源として消費され、結果的にトリグラセイドが減少します。また、大きな筋肉を使う運動を行うとHDLコレステロールが増えることが知られています。ウォーキングなど、苦しくない程度の運動を毎日20分前後続けると効果的です。 |
食事療法
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高脂血症は、食事内容と深い関わりを持っていることが多いのです。 |
<高コレステロール血症の食事療法> |
- 動物性脂肪をとり過ぎないようにする。(動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれており、コレステロールを増やしてしまいます。)
- 植物性脂肪(サラダ油やマーガリンなど)には多価不飽和脂肪酸が多量に含まれており、コレステロールを低下させる働きをするので、適度にとるようにする。
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脂質の摂取 飽和脂肪酸1:不飽和脂肪酸2 の割合が理想 |
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