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高血圧症の原因と症状
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高血圧症の90%以上が該当する『本態性高血圧症』。トップページでも紹介したように、この症状が起こるのは生活習慣に原因があることが徐々に判明しています。ここでは、その主な原因とされているものを紹介します。また、高血圧症は診断の決め手となる症状がないので、検査にはさまざまな種類を必要とします。そちらも併せて紹介していきましょう。 |
遺伝体質
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本態性高血圧症を起こすもっとも大きな原因として、遺伝的な体質の有無があります。あらゆる病気がそうであるように、血縁に高血圧症の人がいると、それが大きく影響します。
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加齢
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自転車のチューブが時間とともに脆くなるのと同様に、血管もその弾力性を失います。そんな血液が通りにくくなった血管に、無理にでも血液を送り込もうと心臓の収縮率が高まり、血圧が上昇します。 |
食塩
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食塩をとり過ぎると、血中のナトリウムが増えていきます。すると、血液中の塩分濃度を薄めるためにのどが渇いて水分をほしがります。腎臓が正常に働いていれば、余分なナトリウムも水分も尿となって排泄されますが、高血圧症体質を受け継いでいる人の場合、排泄の効率が悪いために血液量が増加し、動脈壁に圧力がかかり、血圧が上昇します。 |
寒さ
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私たちの身体は、冷気に触れると、体温の発散を防ぐために体表面の血管が収縮します。血管が収縮して抵抗が強くなると、血圧は上昇します。つまり、夏よりも冬の方が血圧は上昇します。 |
肥満
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肥満した体の隅々に血液を送り込まなければならないため、循環血液量は増え、心臓のポンプ作用が高まります。また、末梢の血管抵抗が大きくなるので、血圧が上昇します。肥満がストレスとなり、血圧に影響するホルモン量の変化により、血圧が上昇するという推論もあります。 |
ストレス
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私たちがストレスを受けると、脳下垂体から副腎刺激ホルモンが分泌され、その作用によって副腎からはアドレナリンが、神経末端からはノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンは末梢の血管を収縮させ、血圧を上昇させる作用があります。 |
喫煙
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タバコに含まれているニコチンは交感神経を興奮させ、その結果、血管を収縮させたり、心臓の鼓動を速くして血圧を上げてしまいます。また喫煙量が増えると、善玉コレステロール値が低くなり、悪玉コレステロールが増えて血管壁に沈着し、血圧を高めるだけではなく、動脈硬化の進行を助長します。 |
高血圧症では、血圧の高さを調べるほか、合併症の有無を調べる検査も行います。高血圧症は、発見された時点で合併症が起こっている場合が多いのです。検査は日を変えて何回か行われ、面倒なこともありますが、原因究明だけでなく、その後の適切な治療計画を立てるうえで非常に重要ですから、指示された検査は必ず受けましょう。 |
問診
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腎臓病など、高血圧になる病気にかかったことはないか。頭痛や肩こりなど自覚症状を感じたことはないか。塩分の多い食品を好んでいるか。ストレスが多いなど高血圧になりやすい生活を送ってないか。血の繋がった家族のなかに、高血圧や脳卒中、心臓病を患った人はいないか。などを質問します。 |
診察
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さまざまな姿勢で血圧を測り、その変化を見ます。また触診や聴打診が行われます。まぶたや脚のむくみは腎機能障害、不整脈や心肥大、心雑音、頸部静脈の膨れなどは心機能障害、手首の動脈が硬くなっていれば動脈硬化、腱反射などが鈍ければ神経障害などの障害の存在が認定できます。 |
尿検査
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尿中に、健康であれば含まれることはほとんどない成分が含まれていないかどうかを調べます。タンパクと赤血球が多く含まれていれば、高血圧性腎症や腎炎などの疑いがあり、タンパクと白血球が含まれていれば、腎盂腎炎などで血圧が高くなっています。また、糖が含まれていれば、糖尿病の疑いが出てきます。 |
血液検査
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- 赤血球・血小板など
赤血球が極端に少ない場合は貧血で、慢性腎不全に陥っていることがあり、血小板数が極端に多い場合は、動脈硬化進行の指標となります。
- 尿素窒素・クレアチニン・尿酸
尿素窒素とクレアチニン値が高いときは腎機能が低下している証拠です。また、尿酸値が高いときは、痛風になる恐れがあります。
- レニン・アルドステロン・コーチゾル・甲状腺ホルモン・下垂体ホルモン
直接的に血圧を上げるレニンとアルドステロンの数値が高いときは、これが原因で高血圧症になっていて、また甲状腺ホルモン・下垂体ホルモン・コーチゾルの数値が高い場合、ホルモンの分泌が異常になる病気のために高血圧症になっている可能性があります。
- コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール・血糖
正常値よりもコレステロールが多く、HDLコレステロールが少ない場合は動脈硬化が進行します。血糖値が高い場合は糖尿病が、中性脂肪が高いときは高脂血症が動脈硬化の進行に関与しています。
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また、そのほかに胸部X線検査や心電図検査、眼底検査、末梢循環血液量検査、血小板機能試験など、さまざまな検査によって高血圧症や合併症の状態を正確に調べます。 |
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