発生部位による症状の違い
肺門部(気管支が分岐する部分):
気管支粘膜にガンが露出していることが多い。
呼吸が苦しくなるほど咳が続く、痰が増える。
ガンが大きくなるとびらんや潰瘍ができ、咳などの刺激で出血するので血痰が出るようになる。
肺野部(肺の末梢):
発生初期は自覚症状がほとんどない。
ガンが大きくなって胸膜に浸潤すると、鈍い不快な痛みを感じる。
胸膜が炎症を起こし、微熱が続く。
進行すると胸水がたまり、呼吸困難を起こす。
気管支粘膜を刺激すると咳が続き、痰の量が増加する。
末期になると手術が困難の場合が多い。 |
最初はX線による検査を行う。
胸部単純X線撮影、異常な陰影が写るかどうかを調べる。
喀痰検査で痰を採取し、ガン細胞の有無を調べる。
血液検査により腫瘍マーカーの有無を検査する。
気管支にファイバースコープを挿入して観察したり、組織を採取したりして検査する。
造影剤を注入して肺動脈を造影し、異常陰影と血管との関係を調べる。
同様に気管支動脈造影を行い、状態を調べる。 |
手術が確実な治療法。
治療法には外科療法、放射線療法、化学療法、免疫療法があり、単独で行う場合もあるが、早期ガン以外ではいくつか組み合わせて行うのが原則。 |