皮
膚
ガ
ン
の
種
類 |
表皮内ガン |
日光角化症
1cm〜数cmの大きさの、淡い褐色から紅褐色。
表面がかさぶた、いぼ状、ときに角のような突起ができる。
輪郭のぼやけた円に近い形の皮疹ができる。 |
ボーエン病 |
形がふぞろいの斑状もしくは軽く盛り上がった皮疹。
正常な皮膚と境界がはっきりしている。
表面はザラザラしていて乾燥してはがれ落ちやすい皮膚が付着。
色は赤褐色。 |
ぺージェット病 |
乳房ページェット病(40〜60歳代の女性に多い)
初期は乳首の一部の紅斑やびらんが徐々に広がっていく。
乳房のしこりを触れることもある。
乳房外ベージェット病(60歳以上の男性に多い)
外陰部、肛門の周り、わきの下などにできる。
じくじくとした紅斑。一部にはびらんがあることも多い。
浸出液が出たり、かさぶたのようなものが付着。
軽いかゆみを伴う。湿疹やたむしに似ている。
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有棘細胞ガン |
- 比較的大きく、不ぞろいな形の紅色をした皮膚の盛り上がり。
- 肉の塊のくずれたもののように見え、表面にびらんや潰瘍を伴って出血しやすい。つまむとしこりを触れる。
- 腫瘍の形はカリフラワーに例えられることもある。
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基底細胞ガン |
初期は黒色から黒褐色の軽く盛り上がったほくろに似た皮疹。
徐々に大きくなり腫瘤(しゅりゅう)を形成。
進行すると中心部は陥没して潰瘍となる。
周辺部は堤防状に盛り上がった黒い丘疹(きゅうしん)。
中心の潰瘍の部分はかさぶたが繰り返しでき、出血しやすい状態。 |
悪性黒色腫
悪性黒子型黒色腫 |
褐色〜黒褐色の色素斑が出現。
やがて色調は濃黒色を混じ、次第に拡大。
さらに一部に硬結や腫瘤が出現。 |
表在拡大型黒色腫 |
- 初めはわずかに隆起した色素斑だが、やがて表面が隆起し、表面および辺縁ともに不整となる。
- 色調も褐色〜黒褐色より一部濃黒色となり、濃淡が混じる。
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結節型黒色腫 |
- 初めから立体構造をしている。
- 山なり、半球状、有茎状(ゆうけいじょう:くびれのある結節状)などの形を示す。
- 色調は、初め褐色で黒褐色に。だんだんと全体的に濃黒色となる。あるいは濃淡が混じる。
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末端黒子型黒色腫 |
- 主に足底(足の裏)、手掌(手のひら)、手足の爪部に発生。
- 足底および手掌では、前駆症として褐色〜黒褐色の色素斑が出現。
- 次第に色素斑の中央部を中心として黒色調が強くなる。
- 中央部に結節や腫瘤ができたり、潰瘍(かいよう)ができたりする。
- 爪部では、前駆症として爪に黒褐色の色素線条(縦のすじ)が出現。
- 短期間に色調が濃くなり、すじの幅が拡大。爪全体に広がっていく。
- 爪が割れ、褐色〜黒褐色の色素のしみ出しが爪の周辺の皮膚に出現することがある。
- 進行すると爪が取れ、爪の部位に結節や腫瘤ができたり、潰瘍ができたりする。
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