ローヤルゼリーは、ミツバチのメスの働きバチが集めた花粉を、体内でタンパク質に合成し分泌したミルク状のものです。これは女王バチになる幼虫を育てるために欠かせないものでとても栄養価が高く、生命力や産卵能力の源として重要な働きをします。
ローヤルゼリーは、ハチミツより豊富にアミノ酸類を含み、良質のたんぱく質で構成されています。ビタミンA・C・E・B1・B2・B6・ナイアシン、成長促進や老化防止に効果のあるパントテン酸などのビタミン類や多くのミネラル類がバランスよく含まれていることはよく知られていますが、科学的にまだ未解明の部分も多く、現代でも“神秘な食品”とされています。
ローヤルゼリーか気力を高めるのは、パントテン酸という成分の働きによるものです。パントテン酸が不足すると、イライラしたり、疲れやすくなったり、無気力になったり、不眠になったりします。
がんの患者さんは、診断された当初は、どうしても気持ちが不安定になります。イライラしたり、ふさぎこんだり、夜中に何度も日が覚めて眠れないなど、自分ではなかなかコントロールできにくい精神状態になりがちです。そういう患者さんがローヤルゼリーを摂ると、自律神経が活性化され、心や感情のバランスが整えられて、落ち着いた状態を取り戻すことができます。
ローヤルゼリーだけに見られる貴重な珍しい成分もあります。そのひとつ、脂肪酸のデセン駿には、抗がん作用があります。同様に、類パロチンというホルモン様物質には、細胞賦活(活性化)作用があり、老化を防ぐ強い力があります。
ローヤルゼリーにはそのほかにも、成長促進と機能促進作用のあるリジン、肝臓の解毒作用を高めるメチオニン、体力を回復させるバリン、神経伝達物質であるアセチルコリン、脂肪肝を防ぐイノシトールなど実に多岐に及ぶ種類の成分が含まれています。
ローヤルゼリーは脂肪の代謝に重要な役割を果たすだけでなく、間脳、脳下垂体、副腎を刺激して、各器官からのホルモン分泌を促進させることで、生命力に強い作用があるのではないかと考えられています。体の諸機能の衰えと新陳代謝の不活発からに起因する、更年期障害、自律神経失調症などの不定愁訴、性欲や性機能の減退、不眠症、皮膚の老化、食欲不振といった中高年特有の症状に、ローヤルゼリーはとても有効なサプリメントです。 |