●漢方で解消できる症状/生理不順に効く漢方処方●
生理不順は肉体的に辛いばかりか、精神的にもやっかいです。対処療法的にその場をしのぐのではなく、漢方で根本的に改善することが大切です。ただし、悪性腫瘍などの重大な病気が原因のこともありますので、西洋医学との併用も大切です。
成人の生理の周期は、28〜30日です。生理不順とは、この周期や生理日数、生理中の経血量が正常範囲をはずれていることを指します。
生理の周期とは、前の生理の初日から次の生理の初日までの期間を表します。生理の周期が通常より5〜7日以上短い症状を「月経先期」と呼びます。
生理期間が長く、イライラやのぼせ、焦燥感がある方は加味逍遙散合四逆散合黄連解毒湯(かみしょうようさんごうおうれんげどくよう)を処方します。
生理期間が短く経血量も少なく、風邪を引きやすい方は知柏地黄丸(ちばくじおうがん)や加味逍遙散合麦門冬湯(かみしょうようさんごうばくもんどうとう)を処方します。また気が不足し、経血の色が薄く、生理後に痛みが残ったり、疲れを感じやすくなる方は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や帰脾湯(きひとう)を用います。
一方、生理の周期が通常より7日以上長い症状を「月経後期」といいます。生理期間が長くなる場合は温経湯(うんけいとう)や八味丸(はちみがん)を使います。逆に生理期間が短く、経血量が少なく、経血の色が薄いときは十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)や人参湯(にんじんとう)が有効です。さらに生理が早まったり遅まったりと一定せず、生理の前に胸が張ったイライラ感の時は加味逍遙散(かみしょうようさん)を使います。
いずれかの臓器の働きが衰えると、生理にも異常が現れます。仕事や食生活、睡眠など普段の生活すべてのリズムを整えることを心掛けましょう。
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