●病気について学ぶ/更年期障害●
更年期障害は、女性ホルモンが足りないために起こる自律神経失調症と考えられます。女性の閉経前後に起こる月経異常や自律神経の調整異常、神経や代謝の異常の総称であり、精神的、肉体的に多岐にわたって症状が起きます。
この時期は、卵巣ホルモンの分泌状態が変化する時期であるため、月経異常が起こりやすくなります。それと同時に、身体的、精神的なさまざまな違和感も現われやすくなります。その度合いには個人差があり、更年期と呼ばれる年代の女性のうち、約75%が何らかの症状を実感し、そのうち約25%が日常生活に支障をきたすほどの状態に陥っています。
・更年期とは?
女性の性成熟期から老年期への移行期です。一般には閉経をはさんだ前後5年間ずつの計約10年間を指すことが多いようです。この時期には加齢に伴って急速に性腺機能が低下し、とくに卵巣では卵胞発育・排卵・黄体形成の一連の機能が停止し、形態学的には萎縮します。同時にエストロゲン(卵巣ホルモン)分泌が低下し、さまざまな症状が出現します。
なお、日本人女性の平均閉経年齢は50歳前後ですので、一般には45〜55歳ぐらいの間に、更年期を迎えることが多いようです。ただし、閉経の時期にはかなり個人差があり、40歳代前半で閉経する場合や50歳代後半のこともあります。
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