●ガンでは?と思ったら/セカンドオピニオン●


セカンドオピニオンの意味
セカンドオピニオンを直訳すると、「第二の意見」ということになります。具体的には、診断や治療方針についての主治医以外の医師の意見を指します。立場の異なる医師の意見を聞き、参考にすることによって、自分の病気を正しく理解し、治療法の選択について積極的に関わっていく、という考え方です。米国では広く普及していますが、近年わが国でも広がり始めています。

セカンドオピニオンのメリット
セカンドオピニオンを得ることで、別の医師がまったく違う治療法を教えてくれるかもしれないので、それまでとは異なった希望や可能性を得る可能性が出てきます。また、自分がいまもっとも効果的な治療を受けているかどうかを確認することも可能となります。すべての医師でも何もかも知っているのではありませんし、いつでも正しい判断を下すことができるわけでもないのです。

セカンドオピニオンを得る方法
納得した上で診療を受けるためには、主治医の説明を十分に聞くことが大切です。しかし、大きな決断が必要なときなどには、ほかの医師や専門医に相談することが役立つ場合もあります。「セカンドオピニオン」が必要と思われたときに主治医にその旨を申し出るわけですが、良心的な医師であればすぐに準備をしてくれるはずです。

各地の医師会では、患者が現在かかっている医療機関からほかの医療機関へ行く場合、医師から医師へ情報を伝える「診療情報提供書」という書類を作ることを奨励しています。これがあれば、基本的に全国どこの病院でも診てもらえるとしています。公的機関でも情報公開の義務を医師に通達していますので、「セカンドオピニオン」を希望する際には堂々と言いましょう。患者が主体の医療であることを忘れないことです。

嫌な顔をする医者や腹を立てる医者なら、診療を断ったほうが身のためかもしれません。生命にかかわる場合もありますので、勇気を出して「セカンドオピニオン」を申し出ることです。


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